村山大介陶芸研究所

釉薬作り(動画)

釉薬を作る為の材料となる木の灰ですが、村山大介陶芸研究所ではいつもの釉薬には薪ストーブを燃やした後に出る灰を使用しています。薪ストーブを持っているお宅にお願いして頂いたり、染織をしている作家さんから媒染剤の灰汁を取った後の灰を頂いたりと様々です。そう考えるをうちの器っていろいろな方の好意とお力で作られているんですね。有難いですね。

貰って来る木灰についてはそれほどこだわりは無く、木の種類は限定していない(ただしゴミやタバコ、廃材の混入はNG)ので、木灰によって出来上がる釉薬の色合いが若干変化する場合もあり、これもまたご愛敬として毎回どんな感じに仕上がるか楽しみな部分でもあります。

そして、この度「蕎麦殻」釉薬を作ろう計画が動き出しました。今回は「蕎麦殻」100%で挑戦しますよ!!

釉薬を作るためには、まずは蕎麦殻を灰にしなければなりません。その作業を買って出てくれたのが「八海山そば 宮野家」の米山さんです。稼業のお蕎麦屋さんで使っている蕎麦の蕎麦殻を頂ける事になり、灰にまでしてくれるという好待遇。実は蕎麦殻を灰にするのが最初の難関です。蕎麦の実の殻はとても小さく、それが大量に集まると燃えにくいらしく巨大バーナーを使って火を付けたみたいです。実に豪快で楽しそうなのが救いです。米山さん、ありがとうございます!

 ★sobagara★ ← クリックすると動画見れます。

蕎麦殻の灰の出来上がりです。今回100㎏の蕎麦殻を2日間掛けて焼き、残った灰が…なんと2㎏ちょっと!おそるべしです!

ようやく灰になった蕎麦殻は、これから雪解けを迎えてから灰汁抜き、ろ過、乾燥の精製作業が待っています。2㎏からさらにどのくらい残るのか、今後も目が離せませんね。

蕎麦殻の釉薬の器で蕎麦が食べられるのはいつになるのか、今後もお知らせしていきます!お楽しみに!