村山大介陶芸研究所

窯詰め(動画)

窯詰め作業です。撮影は2017年の2月当たりに撮ったものでして窯詰めの内容は定番の器がほとんどですが中にはご注文の器もちらほら見受けられるので「こんなのあったな~」って少し懐かしく思う場面も(笑)

当研究所はプロパンガスの窯を使用しており、器の高さに合わせて大小様々な「つく」という支柱と窯板を組み合わせて上へ上へと棚を積み上げて行きます。この時、何をどう置くかで火の通り道や空気の量などが変わり、それによって温度の上がり具合や焼き上がりの色、質感が左右されるとの事で毎回毎回窯詰め前と最中は頭の中はフル回転です。

だいたい窯には200~300個程の大きさが様々なカップ・皿・酒器が入ります。その300個を作るにはだいたい2~3ヶ月の制作期間が掛かり、その集大成がこの作業の後に行われる窯焚きとなります。なのでここでミスをすると痛~いのです…火を着けちゃうと後戻りできない。

当研究所では、ご注文制作も大歓迎で承っておりますが、ご注文いただいたお客様にはいつも「出来上がりまでには3ヶ月以上掛かる場合がありますので、お時間いただきます。」とお話させてもらいます。その訳は窯を一杯にしないと焼けないからであり、決して怠けて長い猶予を頂いている訳ではないのだというのをご理解いただきたいのです。制作と窯詰めのタイミング次第では、予想外に早く出来上がる場合もありますがこれもまた「運」出来上がりまでの時間を待つのも楽しみの一つとしていただければすごく有難いです。