器の修復

村山大介陶芸研究所では、「金継ぎ」や「焼直し」により、破損した陶磁器の修復を承ります。

「焼直し」とは、長年に渡る使用により生じたシミやカビなどで汚れた器を窯に入れ、汚れを焼き飛ばす方法です。

当研究所の「金継ぎ」は、体に害のない「本漆(ほんうるし)」を使用していますので修復完了後、安心してご使用いただけます。本漆は液状ではかぶれなどのアレルギー反応を引き起こす場合がありますが硬化後は人体に問題はありません。本漆は古くから塗装や接着に使われてきた優れた天然素材です。

当研究所の「金継ぎ」に使用する金属粉は、錫(すず)や真鍮(しんちゅう)であり金や銀は使用しておりません。錫や真鍮は、経年変化による変色等が見られますが、それもまた良い味として大らかに時を楽しんでいただけると考えています。

修復のご依頼につきましては、破損状況を確認した後に修復方法のご説明や修復代のお見積り等を行います。破損状況によりお断りする場合もございます。予めご了承ください。

修複1箇所 ¥2,000 ~  (欠け、ヒビ)

焼き直し 1回 ¥2,000 ~

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【 参考事例 】

日本には陶磁器の器が今よりも貴重だった頃から割れたりヒビが入った個所を漆で接着して再び使用してきた歴史があります。漆の上に金属を撒き割れ目をあえて美しく装飾した技法を「金継ぎ」といい、古くは安土桃山時代から行われていたと言われ、所有者の飽くなき探求心と伝承熱が生み出した技術ではないでしょうか。

  

欠けや欠損は、復元し本漆で塗装してから金属を撒きます。口を付けても遜色無く仕上げます。

  

ヒビや入(にゅう)は、ヒビに漆を染み込ませて漏れを止めます。状態によっては金属を撒きます。

   

漆のみで接ぎました。器の柄や雰囲気に合わせて金属を撒くかどうかはお客様との打ち合わせで判断します。